その感情、実は「自分で選んでいる」?アドラー心理学「目的論」思考トレーニング10選

 みなさん、こんにちは。Unconscious noteのトクです。

普段の生活の中で、「ついイライラしてしまった」「どうしてもやる気が出ない」と、自分の感情や行動を何かのせいにしてしまうことはありませんか?

心理学の世界では、この「過去に原因がある」と考える視点を原因論と呼びます。

しかし、アドラー心理学では、私たちの感情や行動は過去の原因ではなく、「未来の目的」を達成するための道具だと考えます。これを目的論といいます。


今日は、日常の「あるある」な感情を目的論の視点で読み解き、さらに「新しい目的に書き換える」トレーニングを10個ご紹介します。

目的論的思考トレーニング:10の事例

まずは、私たちの感情が「何のために使われているか」を具体的に見ていきましょう。

事例原因論(過去のせい)目的論(未来の目的)
1. 怒り腹が立ったから怒鳴った相手を屈服させ、思い通りにするため
2. 不登校嫌なことがあったから外に出られない失敗や評価を避け、安全圏にいるため
3. 先延ばしやる気が出ないから締め切りを過ぎる失敗した時の言い訳を作るため
4. 忘れ物うっかりしていたその予定から逃避するため
5. 完璧主義真面目な性格だから否定されるリスクを避けるため
6. 言い訳環境が悪かったから自分には能力があると思い込みたいから
7. 悲しみ不幸な出来事があったから周囲の注目や共感を得るため
8. 病気の停滞体力が落ちているから責任から逃れ、ケアしてもらうため
9. 謝罪拒否プライドが高いから自分の立場を守り、強がるため
10. 諦め才能がないから挑戦して傷つくのを避けるため


「目的」を書き換えて、行動を変える魔法


原因論でいる限り、私たちは「過去の奴隷」のままです。しかし、目的論に立てば、「今この瞬間から行動を変えられる」という自由が手に入ります。

以下の表を参考に、今の行動を別の目的に書き換えてみてください。

書き換え前の目的新しい目的(書き換え後)行動の変化
相手を屈服させる良好な協力関係を築く冷静に自分の意見を伝える
失敗を避ける今できる経験を積むまずは小さな一歩を踏み出す
言い訳を確保するフィードバックを得る未完成でも早く周囲に見せる
その場から逃避する正直に相談する欠席を勇気を持って伝える
否定を防ぐ未完成を許容する60点の出来でも手放す
能力を疑わせない成長のデータを得る環境ではなく「今できること」に集中
注目を得る他者と対等に交流する弱さも正直にさらけ出す
ケアしてもらう貢献の喜びを知るできる範囲で協力を始める
立場を守る信頼を回復する素直に「ごめんなさい」と言う
傷つくのを避ける挑戦のプロセスを大切にする結果に関わらず一歩を踏み出す

まとめ:人生の主導権を「過去」から「未来」へ


こうして整理してみると、「感情は自分で選んでいる」という実感が湧いてきませんか?

目的論は、冷酷な理論ではありません。「今のあなたは、その目的を果たすために最適だと思う手段を、自分で選んできただけ」という、究極の自己肯定でもあります。

もし今、何かに立ち止まっているなら、自分にこう問いかけてみてください。


「今、自分はこの感情を使って、何を達成しようとしているのか?」

そう問いかけるだけで、あなたの人生の主導権は、過去から未来へと戻ってきます。


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私たちは、どんな時でも「これからの未来のために、新しい目的を選び直す自由」を持っています。

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