無意識を「しくじり」から学ぶ 【フロイトに学ぶ2】
みなさん、こんにちは。Unconscious noteへようこそ。
前回のセクションでは、体という楽器を整える「アリストテレスの戦略」を学びました。 しかし、楽器を完璧に調律しても、なぜか弾きたくない曲を弾いてしまったり、手が滑ってミスをしてしまったりすることがあります。
精神分析の創始者フロイトは、これを「無意識」の仕業だと考えました。
彼はこう断言します。 「心的過程はそれ自体としては無意識的であり、意識的過程は心的活動の一つの作用面であり、部分にすぎない」 (参考文献:精神分析学入門 フロイト著 懸田克躬訳p.22)
私たちは自分が自分の主人のつもりでいますが、実は「無意識」という見えない運転手がハンドルを握っているのです。
多くの人は
「ただ話をするだけで、どうして病気に対して効果のある治療ができるのか」 (精神分析学入門p.15)
と疑います。しかし、特別な信頼関係の中で語られる言葉は、目に見える治療以上に深く、私たちの「本音」に触れます。
例えば、大切な約束を「うっかり」忘れてしまったとき、それは単なる偶然でしょうか?フロイトは言います。 「しくじり行為は決して偶然のことではなく、〜中略〜 2つの異なった意図の協力、〜中略〜相互の影響の結果として生じたものなのです」
(精神分析学入門p.58)
「行かなければならない」という意識と、「実は行きたくない」という無意識。この2つの衝突が、ミスという形で表面化したのです。
このセクションでは、あなたの日常に潜む「しくじり」を糸口に、あなた自身も気づいていない「心のソフトウェアの真意」を読み解く技術を学んでいきましょう。
実践ワーク案:無意識のインベスティゲーション(調査)
ステップ1:最近の「しくじり」を特定する
最近やってしまった「言い間違い」「物忘れ」「不注意なミス」を一つ書き出してください。フロイトにならい、「単なる偶然」というラベルを一度剥がします。
ステップ2:二つの意図を書き出す
その時、あなたの頭にあった「建前の意図(例:早く行かなければ)」と、心の奥底に隠れていたかもしれない「逆の意図(例:本当は面倒だ)」を両方書き出してみてください。
ステップ3:無意識のメッセージを受け取る
そのミスが「もし、あなたの本心が仕組んだこと」だとしたら、あなたに何を伝えようとしているのでしょうか?「しくじり」の奥にある肯定的な意図(休みたい、嫌だ、不安だ)を言葉にしてみましょう。

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